No369 ぎんなん
テレビ番組「笑点」で、歌丸師匠が小遊三師匠に、「ぎんなん拾いのシーズンが来ましたねー」と声を掛けていた。ぎんなん拾いは小遊三師匠の笑いのネタなのである。
家の前の小さな公園にイチョウが数本あって、色のぎんなんがたくさん落ちていた。小遊三師匠に習って、私も初めてぎんなん拾いをしてみた。
ぎんなんの果肉は臭くて手がかゆくなると聞いたような気がしたので、ゴム手袋をしてスーパーの袋にぎんなんを拾い集めると、瞬く間に袋半分ほども集まった。
その場でぎんなんをつぶして、果肉と芯に分け、果肉は捨てて、芯を持ち帰った。においは思ったよりひどくなく、芯をボールに入れて台所で洗ったが、台所中が臭くなると言うようなことはなかった。白くてきれいなぎんなんが中型のボール一杯ほどにもなった。 相棒は「ぎんなんは買えば高いのよ」感嘆していた。
私は、子供のころぎんなんを食べたことがなかったし、大人になってから、茶わん蒸しか何かでぎんなんを食べたとき、うまいとは思わなかった。 これまで、わが家ではぎんなんを買って食べたことはないように思う。
ぎんなんがたくさん採れたので、食べねばならない。インターネットでぎんなんの食べ方やレシピを調べてみた。
ぎんなんの殻を取るには電子レンジでチンするのがよいと書いてあったので試してみた。ぎんなんを封筒に入れて加熱すると1分ほどでポンポンとぎんなんがはじける音がした。取り出してみると殻が割れていて黄緑色の実が飛び出しているのもあり、殻にひびの入っているのもあった。 熱いのを我慢して手で殻を取ると、甘皮も同時に取れて、透明感のある黄緑色の実が小さなボールに半分ほどになった。黄緑と言っても緑の濃いものから黄色の濃いものまであって、高級な翡翠(ひすい)のように透明感があり、まるで宝石のような輝きであった。
早速炊き込みご飯に入れ、チャーハンにも入れてみた。
料理レポーターの彦摩呂さんは料理を「味の宝石箱やー」と言って話題になったが、ぎんなんの味はそれほど自己主張する味ではない。
それよりもぎんなんを入れた料理は「宝石を散らしたよう」に見えた。
(写真は皮をむいたぎんなん)




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