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2009年5月

No398 京都散策

                    017   先日、大学卒業50年の会が京都であった。
 夕方6時から会が始まるので、その前にこれも50年ぶりに京都を散策してみた。
 私は学生の時、京都と大阪を結ぶ京阪電車の中間地点、枚方に下宿していたので、時々京都に足をのばして散策していた。特に四条から円山公園辺りのは何度も行き、ベンチで本を読んだり、昼寝をしたりした思い出がある。
 ところが清水寺や金閣寺、銀閣寺にはこれまでに行ったことがなかった。学生の時は、観光客で騒々しい所など興味がないという生意気な気持ちがあって、行かなかったのである。
 新幹線で1時過ぎに京都駅に着き、京阪電車に乗り変えて、京阪五条駅に降りた。ここから清水寺を経由して四条、三条と歩いてみたいと思ったのである。
 清水寺の参道に差し掛かると、参道は修学旅行生であふれていた。 ちょうど、修学旅行シーズンで、制服を着た中学生がたくさん来ていて、参道を真っすぐには歩けず、土産物屋も中学生で賑わっていた。外国からの観光客も来ていて、修学旅行生と並んで写真を撮っていた。
 本尊の特別御開帳だという清水寺本堂を抜けて、清水の舞台に出ると、ここも修学旅行生で一杯だった。この舞台では例年、清水寺貫首がその年を表す漢字を大きな紙に揮ごうする姿がテレビで見られたのだが、漢字検定協会の不祥事で今年は見られないかも知れない。
 次に秀吉の妻、北政所を祀った高台寺を訪ねた。ここは修学旅行生がいなくて、静かなたたずまいを見せていて、特に庭園が素晴らしかった。 この庭園は小堀遠州の作といわれ、池と石組みを若葉の樹木が囲み、地面はみずみずしいコケで覆われていた。
 八坂神社から円山公園に出ると、学生の時眺めた事のあるしだれ桜があったが、一部が枯れていて残念であった。
 四条に着くと見覚えのある南座があり、すぐ近くにニシンそばを食べた記憶のあるそば屋が残っていた。それ以外は四条から三条まで歩いて記憶にあるものは見当たらなかった
 翌日の午前中、「哲学の道」を歩いた後、銀閣寺、金閣寺を訪ね、日本を代表する景観に気持ちが高ぶる思いであった。
(写真は哲学の道)

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No397 新 緑

002  わが家の前に小さな公園がある。
 この公園は30年以上も前に宅地造成されたときの里山の一部が保存されたもので、昔の面影を残している。クヌギ、コナラ、ヤマザクラ、シラカシなどの他、公園が作られたときに植えられたと思われる黒松、イチョウ、トウネズミモチ、ニセアカシヤなどがあって、この時期は新緑が美しい。
 芽立ちの時期が木によって少しずつずれていて、黄色みを帯びた新芽と、緑の濃い生長した葉が混ざっていたが、今では緑がましてどの木も若葉色というのだろうか、緑が濃くなって見分けが付かないぐらいになった(写真)。
 ニセアカシアには白い花が咲いているが、シラカシやコナラは花を付けたのだろうか。秋になるとドングリがなるので、花が咲いているに違いないのだが、花に気が付いたことがない。
 私がこれまでに見た一番きれいだった新緑は、十和田湖から流れ出る奥入瀬渓谷の新緑だと思う。訪れたのは6月で、渓谷が淡い緑の天井に覆われて、それこそ緑のトンネルであった。 河原には緑の中にイチリンソウが白い花を咲かせており、透明な流れは岩にぶつかって白い飛沫を上げていた。
 秋のなると緑の天井が赤く染まって見事だというが、新緑の奥入瀬渓谷も素晴らしかった。紅葉は素晴らしい新緑があって初めて素晴らしい紅葉になるのであって、紅葉のきれいなところは新緑もきれいに違いない。
 7、8年も前になるであろうか、箱根の温泉パークに行ったとき、水着着用の露天風呂には台湾からの観光客がたくさん入っていた。ちょうど新緑のきれいなこの時季で、台湾の観光客は新緑がきれいで、素晴らしいと言っていた。
 考えてみれば、落葉樹があるから新緑がきれいなのであって、落葉樹がなければ新緑はそれほどめだたず、きれいと言うほどではない。
 台湾では高地を除けば常緑樹ばかりで落葉樹はないのだと思う。落葉樹がなければ、箱根で見られるような見事な新緑を見ることはできないし、素晴らしい紅葉を見ることなど到底できない事であろう。
 新緑のきれいなこの季節には緑の息吹を吸って、樹木の生気を取り込みたいと思う。

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No396 絵画講座

396hama わが家から車で5、6分のところに横浜美術短期大学があって、この大学の生涯学習センターで、美術の公開講座を受講するようになってから10年目になった。

 今年も5月から講座が開始され、私の受講も始まった。

 5月は毎土曜日5回のシリーズで、初心者から経験者まで、風景(1回)、静物(2回)、人物(2回)を自分の好きなように描き進めるというものである。大学の先生が講師で、受講生のレベルに合わせてアドバイスが受けられる。

 5月2日に1回目の講座があり、水彩、パステル、油彩など受講者が好きな画材を用いて、風景を描くものであった。

 9時半から始まって午前中2時間半、午後は1時から2時間半かけて1枚の絵を仕上げ、最後に個々の絵について先生から講評があった。

 私はこの数年、ずっと油彩で描いていて、この日も8号キャンバスに建物をバックにした新緑の風景を描いた(写真)。1日で描く場合、絵の具が乾かない上に絵の具を重ねると、絵の具が濁りやすいのでこの点に留意して描いてみた。先生からは新緑に存在感があって良い絵だと言われたが、先生の講評で悪く言われることはないので、先生の評価をそのまま満足するわけには行かない。

 私が絵を描き始めたのはリタイヤしてからである。それまでもスケッチ程度はしたことがあったが、現役の時はとても絵を描く余裕はなく、時間ができたら絵を描いてみたいという思いは持っていた。リタイヤしてから朝日カルチャーセンターの水彩画教室に通っていたところ、2年ほどして転居したので、現在の美術短大の生涯学習センターの絵画講座を受講するようになった。講座で15号前後の油絵を毎年10枚近く描いている。

 これだけの数になると絵の置く場所に困り、もらってくれる人もいないので、最近は絵を白塗りし、再使用ずる事にした。是非取っておきたいというほどの傑作はないので、白塗りしてもちっとも惜しくはないのである。描くときはいつも傑作のつもりで描いているのだが、こればかりは腕に問題があって思うようにはならない。

 とはいえ、いつかは区民展に入選するほどの絵を描きたいと思いながら描き続けている。

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No395 折込ちらし

395hama  私と同年代の知人から聞いた話である。

 リタイヤして10年近い年金生活者4名でゴルフに行くと、ハーフが終わって昼食の時はいつもながら、気楽な話で盛り上がる。現役の時は当たり障りのない仕事上のことやぼやきなどの話題が多かったが、最近は食べ物の値段のことなどふだんの生活が話題になる。

 「ここのお茶は高いね。近くのスーパーで69円だったので、ここは倍以上だね」

 「安いお茶はPB製品で、駅の自動販売機では500㍉㍑140円から150円ぐらいだから普通だよ」

 「一時何でも値上がりだったが、最近は以前に戻ったみたい。食パンも100円以下の物を見かけるようになった」

 とこんな調子で、まるで主婦の会話である。

 年金生活者は暇なので、だれも新聞を隅から隅までゆっくりと読むのだが、知人の話だと、新聞に挟み込まれてくる「折込チラシ」も一通りチェックするのだという。スーパーの目玉商品に目を付け、安い買い物ができると嬉しくなるのだという。

 現役の時は責任ある立場にあって、難しい仕事をしていた人がこんな会話をしたり、チラシをチェックしていると思うと、笑ってしまう。

 私も新聞をじっくり読むのが生活の一部になっているのだが、ふだん、折り込みチラシを見ることは余りない。相棒がチラシをじっくりとチェックしていて、目玉情報があると教えてくれる。ユニクロのチラシなどで新製品や安売り情報を知らせてくれるのである。

 私の住む横浜北部は新興住宅地だからかもしれないが、やたらと折込チラシが多い。金曜、土曜は特に多くて、4、50種ほどもあり、ずしりと重い。スーパーマーケット、家電、マンション・戸建住宅、衣料品、ピザ・すしの宅配、墓園と何でもありであるが、不況で自動車のチラシを見かけなくなり、全体として量は減っているように感じる。

 これらの中で関心のあるのはやはりスーパーのチラシで、先日相棒が留守の時、チラシで卵1パック98円と出ていた。ついでがあったので早速私も買ってきたところ、冷蔵庫に卵が残っていて、卵が20個近くにもなってしまった。

(写真は卵1パック98円のチラシ広告)

 

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